投稿者: operoom_lab

  • オペ室立ち上げの裏側・価格競争のポイント

    オペ室の立ち上げ準備を進める中で、必ず行うこととしては器材や医療機器の購入になります。

    医療機器は一つ一つが高額です。だからこそ、購入する際にはできるだけ慎重に進める必要があります。

    まず行ったことは、購入したい医療機器の種類や扱えるメーカーの確認を行いました。どこの施設でも購入する前に必ず行うと思います。

    業者によって扱えるメーカーが違うため、どのメーカーの商品を提案してもらえるのかを把握するところからスタートします。

    その中で、同じメーカーを扱っている業者がある場合は、価格競争をしてもらう形にしました。

    もちろんメーカー側にも、「別の業者からも同じメーカーの商品で見積もりを取る予定です」ということを事前に説明します。(連絡手段がある場合)

    説明する理由として、メーカーから「同じものの見積もり依頼が来ています」と卸業者から確認されるためです。もちろん卸業者にも価格競争する旨を伝えました。

    これで、卸業者同士が価格をできるだけ下げる努力をしてくれるようになります。

    可能な範囲で透明性を持って進めるようにしていました。

    その後、各業者から見積もりを提出してもらいます。

    見積もりが揃ったら、

    • メーカーごとのスペック
    • 金額
    • サポート体制

    などを比較しながら検討していきます。

    そして最終的に、候補を整理したうえで上席へ報告し、購入の承認をもらうという流れになります。

    見積もりを比較していると、ときどき驚くような価格が出てくることもありました。

    思わず「誰か社員切ったんですか?」と聞きたくなるような、破格の金額が提示されることもあります。

    実際に、麻酔器とモニターをセット価格で提案してもらった際には驚きました。

    単体で購入するよりも大きく値引きされていて、「ここまで変わるのか」と驚いたのを覚えています。

    医療機器の定価は、あってないようなものだな~と感じました。

    条件やタイミング、競争状況によって大きく変わることもあります。メーカーによってはキャンペーン期間に購入できるとさらにお得に購入できると思いますので、卸業者にキャンペーン期間のチェックをしてもらうといいかもしれません。

    また、施設の規模や医療レベルに対してオーバースペックすぎないか

    複数の見積もりを比較しながら検討することが、設備を整えるうえでとても重要だと感じました。

  • オペ室立ち上げの裏側・業務一覧作成

    入社して、最初に自分で取り掛かったことがあります。

    それが「業務一覧」を作ることでした。

    でも、このままでは何から手をつけていいのか分からなくなると思いました。

    立ち上げは、やることが無数にあります。

    物品選定、業者対応、動線確認、書類整備、ルール作り。

    思いつくままに動けば、きっとどこかで抜けが出る。

    だからまずは、頭の中にあるものを全部書き出しました。

    優先順位をつける。

    期限を考える。

    今やることと、後でいいことを分ける。

    「何をやるか」が見えた瞬間、少しだけ落ち着きました。

    ちなみに、高額な医療機器から洗い出しました。

    なぜかというと、予算が決められており、小さいものから購入していくと、高額な医療機器が購入出来ないと考えたためです。

    高額なものの例として、麻酔器や手術台、生態モニター等の数千万円から数百万円するもの等です。

    最初に予算を決められていたので、なる予算内に収まるよう何度も計算や、見積もりを確認しながら行いました。

    また、色々な卸業者に見積もりを依頼して価格競争を行ってもらいました。

    次回 価格競争のポイント

  • オペ室立ち上げの裏側・最初の仕事

    転職して最初の数日は、いきなりオペ室に入ったわけではありません。←え?笑

    午前中は別部署で勤務し、午後から少しずつ立ち上げ準備に関わる形になりました。

    この時点で手術室完成予定半年前…

    最初に言われたのが

    「まず、オペ室のスクラブを決めて」

    正直、想像していた“最初の仕事”とは違いました。笑

    もっと雑務的なことから始まると思っていたので…

    色、素材、サイズ展開、発注ロット、コスト。

    ただのユニフォームではなく、

    これから働く環境の基準を決める作業です。

    小さな仕事のようで、実は立ち上げの第一歩だったのだと思います。

    ですが、この仕事がすごーーーーーーーく難航しました。

    カタログだけでは分からないので、サンプルを何度も取り寄せました。

    そして何回も却下されました。笑

    うちは、個人病院なのでドクター主導の選定になっていることで難航したんじゃないかなと思ってます。

    おそらく公立病院とかはこんなに苦労しないんじゃないでしょうか。

    却下されるたびに思ったことは、

    「もうスクラブ、自分で作れたらよくない?笑」です。

    既製品の中から選ぶのは、意外と難しかったし、

    どれも悪くないけれど、どこか惜しい。

    ザ・オペ室感が強すぎるものもあれば、

    個性を出しすぎて違うなと思うものもありました。

    ちょうどいいラインがなかなか見つかりませんでした。

    開発とかできたら好きに作れて希望に添えるんじゃないかな、

    と本気半分、冗談半分で思っていました。

    結局、決まるまで半年かかりました。笑笑

    手術室のスクラブ選び皆様はどうしているでしょうか。

    遠回りだったかもしれませんが、

    あれだけ試したからこそ納得できる一着になったと思います。

    スクラブ一つ決めるだけでこんなに時間がかかるとは思いません

    でしたが、オペ室立ち上げを並行して行っている身にしては

    決まらないもどかしさですごくストレスでした。

    次回 オペ室立ち上げで行った業務一覧

  • オペ室立ち上げの裏側・転職④

    転職③のあと、すぐに転職したわけではありません。

    そこから約2年半、

    全職場で働きながら、少しずつ話を進めていました。

    何度か先生方と食事をしながら、

    実際にどんな形で働くのか、具体的なすり合わせをしていきました。

    ・まずは一番皆さんも気にかけるとおもう給料面

    ・勤務体制

    ・立ち上げ時の体制はどうするのか

    (条件の細かい打合せ内容などは希望があれば今後書こうと思います。)

    理想論だけではなく、現実的な条件もきちんと確認しました。

    そして最終的に決まったのが、

    立ち上げはほぼ一人で対応する、ということ…笑

    不安しかなかったです。笑

    医療機器・物品選定、業者とのやり取り、マニュアル作成。

    華やかに見える「立ち上げ」ですが、実際は地道な作業の積み重ねです。

    それでも引き受けようと思えたのは、

    「任せたい」と言ってもらえたからでした。

    責任は重い。

    でも同じくらい、信頼も重い。

    全職場に転職の意向を伝え円満に退職できたことは、本当に感謝感謝です。

    退職後1か月は春休みとして何もしませんでした。笑

    そしてここから本格的に立ち上げが始まります。

    次回転職してから最初に依頼されたこと。

    オペ室立ち上げの裏側・転職③はこちら

  • オペ室立ち上げの裏側・転職③

    初顔合わせで感じた手術室立ち上げの話

    スーツで行ったけど…

    初めての顔合わせやったので、私はスーツで行きました。

    でもドクターは Tシャツにデニム で来てて笑

    「そんなに畏まらんでいいのに(笑)」と言われ、とても気さくな印象 でした。

    手術室立ち上げの経緯

    これまでの経緯を聞かれました。

    お話は 1科だけの手術室を作る話 で、現在は設計図作成段階とのこと。

    完成まで 3年 かかるそうです。

    来てもらうタイミングと給料の話

    完成する年の 4月には来てもらえたら という話で、(半年前くらいのタイミング)

    給料や条件は、来てもらえる返事をもらった時に 徐々に整えていきましょう という感じでした。

    世間話でリラックス

    あとは 世間話をしながら楽しくお酒を飲んで、その日は解散しました。

    続く。

    オペ室立ち上げの裏側・転職②はこちら

  • オペ室立ち上げの裏側・転職②

    連絡先を教えて欲しいと連絡がり承諾した相手は、前職で関わっていた手術器材の卸業者の方でした。

    今、どこで働いているのかなどを聞かれた思います。

    その後、手術室を建設する病院があり、立ち上げる看護師としてのお話しを聞いてみませんか?と言われました。

    転職して3ヶ月しか経っていない事もありすごく悩みましたがお話しだけ聞いてみようかなと思いお返事を返しました。

    そこからとんとん拍子に話が進み、気づいた時には先方の先生や事務長とお食事に行く事が決定していました。笑

    ついていけるかおそらく皆さんも同じ気持ちになるかと思いますが、(優秀な方は思わないかも?)自分の知識やスキルで通用するのかや、前職の手術室しか知らない為、他の手術室の文化に触れているドクターとのギャップを埋められるかなど心配事が沢山頭に浮かんできました。

    したの人生1度きりだーみたいに開き直ってお話しを聞きにいきました。

    続く。

    オペ室立ち上げの裏側・転職①はこちら

  • オペ室立ち上げの裏側・転職①

    私はオペ室の立ち上げをほぼ一人で担当しました。
    ゼロから形にしていく中で感じたことを書いていきます。

    手術立ち上げの前に、現在の状況に至るまでのお話をしようかと思います。

    私は10数年手術室で働いていました。

    以前手術室で勤務していた頃は、複数の科があり(どこもの手術室もそうだと思いますが…)付きたい手術などがある場合でも違う科の手術に回されたりしていました。また、手術以外でも内視鏡の手伝いやアブレーションの緊急呼び出し等乱雑な業務が多いこともあり疲弊し退職しました。

    転職先は全く経験のない精神科でした。男性スタッフが多いためとても楽しく清々しい人間関係の中で働いていたと思います。

    そんな中転職して3か月が経った頃だと思います。前職の元同僚から連絡がありました。

    あなたを探している人がいますけど、連絡先を教えてもいいでしょうか?

    なんだろうと思い連絡先を教えることを承諾しました。

    ここから自分の環境が大きく動いていきます。

    続く。